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「そっちの方がいいな、交換しない?」
「まぁ、別にいいけど」
特に断る理由もなかっため、貴文はストラップを交換した。
「さて、家に帰るか」
貴文は立ち上がって背伸びをした。隣で千佳は商品を片付け袋に入れていた。
「やっぱ不気味だな。ここに置いていこう」
ポケットに入れようと手を止め、貴文はストラップをベンチの上に置いた。
「捨てたりなんかしたら呪われるかもよ」
「じゃあ千佳にあげるわ」
「いらない、一つで充分」
結局そのままにして、二人は公園の出口へ向かった。
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