love・again

「これから二人で飲み直さない？」
「―――――えっ？」

一旦同窓会は終了して、自由参加の二次会のカラオケに、行くかどうか迷っていると中山くんから声を掛けられた。会話が出来たのは最初の方だけで、あとはお互いに他の旧友との交流で忙しく余り喋れなかった。それでもまぁいいかと軽く流していたのに、まさか彼から誘われるとは思いもしなかった。少し悩んでから返事をし、瑠璃にラインする。

>>二次会カラオケだから少し遅くなるよ

すぐに既読がつき、[了解]の可愛いスタンプが送られて来た。どうして嘘をついてしまったのか。やましい事などないし、するつもりもない。二度と逢わない同級生と、もう少し話をするだけなのに。