love・again

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同窓会の翌日から、ほぼ毎日ラインのやり取りをする様になった。中山くんはただ寂しいだけかも知れない。交わす内容は、たわいもない日常の欠片。二人で飲んだ時もそうだったけど、私は余計な詮索は一切せず、彼もまた深い所を閉ざしていた。どこか私は彼を別人として接している。けれどラインだけでも男性と関わりを持つのは本当に久しぶりで、変わらぬ生活に少し張りが出た。でも恋心が甦る事はなく、あんなに好きで堪らなかった中山くんに、僅かなトキメキさえ感じない自分が悲しく思えた。 進歩のない夢も時々見ては、また泣いてしまう。 なのに彼はどんなセックスをするのだろうと、抱かれる想像をするだけで、夫との性行為に興奮して快感が増した。私は汚い。
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