2人が本棚に入れています
本棚に追加
終焉
坩堝から電話がかかってきた。
《やぁ、殺人鬼さん元気かしら?》
あの女、知っていたのか?
「なっ、何のことかしら?」
《監視カメラにバッチリ映ってた、君がチョコボール盗むところ》
「…………」
《償いなさい!原田を殺すのよ?あんたの手でね?》
「あなたのいいなりにはならないわ?」
《だったら死ぬがいいわ》
銃弾の雨がパラパラと降ってきた。
サヨナラ、原田くん。
遠退く意識のなかで愛する彼が微笑むのが見えた。
最初のコメントを投稿しよう!