序章

2/2
前へ
/114ページ
次へ
「ヤマギシさん、起きて下さい。」 「あと三分…。」 女性は溜め息を吐いて一階に駆け降りる。ヤマギシと呼ばれた男性はベッドから落ちる。頭を強く打ち、ようやく目を覚ます。 「…朝か。」 寝ぼけ眼は変わらないが、頭は動き始める。 トレードマークのバンダナを付けると一階に降りる。 「今日も一日お願いします。」 厨房に頭を下げると、ヤマギシは玄関を開けた。 「ようこそ、レストラン『ヤマギシ』へ。」
/114ページ

最初のコメントを投稿しよう!

569人が本棚に入れています
本棚に追加