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すっかりご機嫌の僕は
「ただいま~」
明るく言った。
玄関にはさっきまでチョコレートの匂いがしていたのに今はしていない。
「ただいま」
「「「お帰りなさい」」」
「おきゃ~り~」
匠と薫、薫に抱っこされた莉愛とマリィが出迎えてくれた。
3人とも心配していたみたい。
綾の左腕に乗った僕を心配そうに見ている。
「もう、大丈夫ですよ」
綾がそう言って微笑んだ。
それを聞いて、3人とも安堵した様子だ。
「…プテちゃん、これ…」
莉愛が僕に差し出した。
「何?」
「これねー、書いた」
莉愛が紙を広げると、みんなの顔が書いてあり、真ん中に僕がいる。
そして、白いのを口にしてる。
「ソレイユがさっきの食べてる絵だ」
綾が莉愛の絵をそっと手にとり、そう言うと莉愛が
「当たり~、綾ちゃん凄い」
とパチパチと手を叩いた。
「上手に書けてるね、莉愛ちゃん。良かったね、ソレイユ」
「うん」
僕は嬉しかった。
見た目、グチャグチャで誰か分からないけど、匠と薫、莉愛がいてマリィと綾が並んでる。
そして、真ん中に僕がいた。
僕の嘴には白い物体。
あれ、本当に美味しかったけど、なんだろう?
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