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「...え、えっと」
彼は私のすぐ横に置いてあったビニール袋を覗いた。
な、なにしてるのかな...？！
そんな私の不安をよそに、袋の中から板チョコを一枚抜き取って彼は呟いた。
「すっごい量......これ全部俺が食べきると思ったの？」
「え」
もしかして、陽祐、悠馬くんにあげるつもりだったこと言った...？！
「なんで、悠馬くんのためだと...？」
私がそう言うと、悠馬くんは眉間にシワを寄せた。
「なんでもなにも、今日バレンタインデーだよ？なに、由紀は他の男にあげるつもりだったの？」
「え、いや、そうではないですが！」
...え、なにこれなにこれ？！
なんか、悠馬くんいつもと違う...？
「あの、悠馬くん...？」
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