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「...これ、開けていい?」
「え、あ、はいっ!どうぞ!!」
彼は私から了承を得ると、丁寧にビターチョコレートの包装紙を開けていく。
...やっぱ、指先綺麗だよなぁ...
...じゃなくて!!!
彼は包装紙を開け終えると、パキパキっとライン通りに一口サイズにチョコレートを折った。
あー、お腹すいてたのかな?
多分そうだよね、なるほど。
なんて心の中で思いながら彼の指先を追っていると、チョコレートをつまんだ彼の指は私の方に向かい。
私の唇に、チョコレートが押し当てられた。
......え、えっと?
何がしたいのかわからず、首を傾げる。
「......口開けて」
そう言われて、彼に言われるまま軽く口を開けた。
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