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彼はこくん、と頷いた。
「......だから、ちょっと焦った」
......え?
「......それって、どういう...」
「......なんか色々失敗したなって。俺...口下手だから色々上手く言えないから。ちゃんと伝わってなかったんだなって」
「.........?」
彼はそのまま、私のことをぎゅっと抱きしめた。
「その...普通の恋人の距離とか、よくわかんないし、で、デートの頻度とか、図書館だったのも勉強教えてあげれるかなとか思って...」
ちょ、ちょ、ちょっと待って?
なにこれなにこれ。
まるでこれじゃ、悠馬くんが私のこと好き、みたいな...
「は、悠馬くん...?」
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