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「グッモーニング! そろそろ起きて、眠り姫!」
「ん、ドロフェイ・・・」
カーテンの隙間から漏れる朝日が顔を照らして、あまりの眩しさに布団に潜る。
すると激しく体を揺すられ、眠気まなこで体を起こした。
キラキラ輝く朝日をバックに、両手を私に差し出して満面の笑みを浮かべるドロフェイ。
覚醒しない頭でぼけーっとドロフェイを眺める。
何でドロフェイが、私の部屋にいるんだろう。
「朝のランニングに行くよ! ほら、早く着替えないと俺が脱がすよ~」
ドロフェイが、ベッドの上に座る私の横に並んで座って顔をのぞき込む。
朝の、ランニング・・・。
「よし、じゃあお寝坊さんな眠り姫のために俺が着替えを手伝ってあげるよ!」
着替え・・・
一気に頭が覚醒し、飛び跳ねるようにベッドから降りた。
「け、結構です!」
そう叫んでドロフェイを部屋から押し出した。
なーんだ、つまらないの。
そんな声が扉越しに聞こえて、肺の空気を全部はき出す。
「ジャージに着替えて家の前集合だよ」
「分かりました、って! ドア開けようとしないでよ変態!」とドアノブを抑えながら叫んだ。
「俺がヘンタイ・・・!? なぜ!マドカどういうこと! 開けなさいココ!」
大きなため息を零しながら、部屋に鍵をかけジャージに着替えた。
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