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「うーん、ここは?」
「これで三人共目を覚ましたね。私から話があるの」
柚香は三人が目を覚ましたとこで意を決して話し出した。
「まずは…三人共体に異常無しだそうだから安心してね。で、今日の友チョコ試食会のことだけど」
柚香は三人を見渡した。三人共柚香をじっと見ている。
「愛、美優、桜。チョコに何を入れたの?そんなに私のことが嫌いなの?ちなみに惚けても無駄だからね」
三人はビックリしお互い顔を見合わせた。
「もしかすると慎先輩のこと?それなら誤解してるよ」
そこで漸く美優が話し出した。
「誤解って?私が慎先輩のこと好きなのは柚香だって知ってるよね?なのに柚香は慎先輩と!昨日なんて慎先輩の自宅にお邪魔してるのも見たんだから!」
やっぱり美優は誤解してたか。
「私は慎先輩から相談をされててね。どうやったら美優と仲良くなれるのか、とね。私からのチョコ試食会のチョコは慎先輩が作った物なんだよ。チョコなんて恥ずかしくて渡せないけど食べて貰えるだけで嬉しいからって私が預りに昨日自宅へお邪魔しただけ。学校でチョコ預かったら騒がれると思ってね。その時に味の自信が無いからと味見用に別で貰ったのを母にあげたら好評だったから美優も喜んで貰えるかなと思ってたのに…これじゃ慎先輩に何て言えば良いのか解らないよ」
柚香は涙ぐみながらチョコの経緯を説明した。
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