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私に声をかけてきたのは、某番組のプロデューサーだった。
今までダイエットの為、我慢していたスイーツのやけ食い中だった私は、思わず手掴みしていたシュークリームをポトリと落とした。
「いやー、いい食べっぷりだったよ。次もお願いね。」
私は大食い番組のクイーンと呼ばれるまでの存在になっていた。
食レポの仕事もバンバン入ってくるようになり、一躍お茶の間の人気者になっていった。
・・・しかし、ふと思う時がある。
これで良かったのだろうか?
鏡の前には、もう女優とは言えない体型の自分が居た。
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