元竜王

9/10
前へ
/65ページ
次へ
孤児院に着いて呪術で周りからこの建物を見えなくした。 とりあえず、フェリシアの洋服を調達しないとならないが、今彼女を外に連れ出すのはいささか危険だな。 「少し私の部屋に。」 「はい…。」 子供達は広間に行き、私はフェリシアを連れて自室へと向かった。 …こうした事が起きているのを弟達は気付いているのだろうか…。 「あの、フェーア様…。」 「ん?」 「…いえ、何でも…。」 フェリシアはすぐに俯いて私から視線を外した。 何か聞きたい事があるのなら言えばいいのだけどな…。
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加