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いきなり、目の前に現れたかと思えば猫パンチが飛んできた。避ける事などできないまま、昨日同様顔に引っ掻き傷。
「ミ、ミ、ミーちゃん! 痛い、これ本当痛いから!」
「小僧! 俺がお前の上司になったからには、これからビシバシしごいてやるからな、しっかり働けよ!」
「ええ!? 俺やるって言ってないのに!?」
「お前のあまりの駄目っぷりに、転生やめて神になったんだよ俺は!」
そんな簡単に、神様になれるもんなのか!?
俺でもなれんのかな?
「お前じゃ一生かかっても無理だ。俺との徳の差だ。ちなみに神になったから、お前の心の声だだ漏れで聴こえてるからな」
いやだ、怖い!
「わかったんなら、今日からこいつを先輩として励めよ小僧!」
「よろしくお願いしますね~いやはや、後輩とはなんとも嬉しいですね~」
こうして俺は無理矢理
ブラックなチョコを食べさせられ
ブラックな服装で
ブラック企業?に就職したのだった。
俺の人生はチョコのように甘くはない。
とても、ブラックだ……
「チート転生したきゃ徳を積む為に働け小僧!」
「ふぁ、ふぁい!!」
だが、きっと何度食べても
チョコレートの味のように、
飽きる事はない人生になるだろう。
俺はブラックな味だったが
君達の人生という名のチョコは
一体どんな味がするんだろうか?
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