第1章

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S氏が飯を食っている時、本国から指令が来た。 「飯くらいゆっくり食わせろよ」 悪態をつきながら本国からの指令、ラジオ放送に偽装した暗号文をメモする。 メモした暗号文を解読。 「えー何々。 丸〇屋ののりたまこを入手し、本国に送れ。 のりたまこ? のりたまこって、この国の奴らが飯にかけて食っているあれか。 飯を食うならキムチだろ。 全くこの国の文化に感化されやがって。 ま、命令だから買ってくるか」 近くの食料品店に向かい、店員にのりたまこが置かれてある場所を聞く。 「すいません! チョット教えてください。 丸〇屋ののりたまこは何処に置いてあるのですか?」 「〇美屋ののりたまですね。 此方です」 店員に導かれ、ふりかけが並んでいる一角に案内された。 「此方が、一番人気がある〇美屋のふりかけ、のりたまです」 「ありがとうございます。 あ、これ箱買いしたいのですが、ありますか?」 「お客さんも好きですね」 「実は、外国にいる友人に送ってくれるように頼まれたのです」 「そうでしたか。 1箱で宜しいですか?」 「うーん、どうせだから2箱お願いします」 「ありがとうございます。 おまけしておきますね」
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