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S氏が飯を食っている時、本国から指令が来た。
「飯くらいゆっくり食わせろよ」
悪態をつきながら本国からの指令、ラジオ放送に偽装した暗号文をメモする。
メモした暗号文を解読。
「えー何々。
丸〇屋ののりたまこを入手し、本国に送れ。
のりたまこ?
のりたまこって、この国の奴らが飯にかけて食っているあれか。
飯を食うならキムチだろ。
全くこの国の文化に感化されやがって。
ま、命令だから買ってくるか」
近くの食料品店に向かい、店員にのりたまこが置かれてある場所を聞く。
「すいません!
チョット教えてください。
丸〇屋ののりたまこは何処に置いてあるのですか?」
「〇美屋ののりたまですね。
此方です」
店員に導かれ、ふりかけが並んでいる一角に案内された。
「此方が、一番人気がある〇美屋のふりかけ、のりたまです」
「ありがとうございます。
あ、これ箱買いしたいのですが、ありますか?」
「お客さんも好きですね」
「実は、外国にいる友人に送ってくれるように頼まれたのです」
「そうでしたか。
1箱で宜しいですか?」
「うーん、どうせだから2箱お願いします」
「ありがとうございます。
おまけしておきますね」
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