高嶺のチョコレート

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約一時間、車を走らせて着いたのは水族館。 「水族、館?」 「そうそう。大好きでさー、年パス持ってるの」 「暇だな」 「まあね。この暇な時間の為に働いてるようなもんだから」 「……」 イリヤの分のチケットを買おうと財布を取り出すと……。 「自分の分は自分で買う」 「遠慮しなくて良いのに。付き合ってもらってるんだし」 「いいから。財布しまえ」 こういう所、しっかりしてるなぁ。 水族館に一歩入ると一面青い世界が広がった。 何度来てもこの幻想的な世界には目を奪われてしまう。
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