高嶺のチョコレート

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「「……」」 しばし沈黙が流れて口を開いたのは私からだった。 「本当にごめんなさい。もしかして観光?」 「……いいけど。まあ、そんなとこ」 「こんな田舎にわざわざありがとう。日本語上手だね」 「小さい頃、日本に住んでたから」 小さい頃、か。 どう見ても15、6歳くらいにしかみえないけどね。 「どこ行くの?良かったら案内する」 「……いや、何も決まってない」 「え。泊まるホテルは?」 「「……」」 美少女は少し気まずそうに俯いた。 もしかしなくても……訳ありってやつかな。
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