39人が本棚に入れています
本棚に追加
「「……」」
しばし沈黙が流れて口を開いたのは私からだった。
「本当にごめんなさい。もしかして観光?」
「……いいけど。まあ、そんなとこ」
「こんな田舎にわざわざありがとう。日本語上手だね」
「小さい頃、日本に住んでたから」
小さい頃、か。
どう見ても15、6歳くらいにしかみえないけどね。
「どこ行くの?良かったら案内する」
「……いや、何も決まってない」
「え。泊まるホテルは?」
「「……」」
美少女は少し気まずそうに俯いた。
もしかしなくても……訳ありってやつかな。
最初のコメントを投稿しよう!