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"猫の爪"の裏ボスである『ダンテ』様に直談判してみたらどうだろう?
ここ半年、放置されて困っていると訴えればなんとか処遇を考えてくれるかもしれないし。
裏ボス……こわもてっぽい感じなのに、可愛らしい喫茶店にお忍びで現れるだなんて。
とにかく、アタックしてみるしかない!
…………なんて、考えが甘かったのかな?
なぜか私はイケメン御曹司の隣に座って、パフェを口にしなくてはならないような状況に追い込まれてしまっている。
しかも自分で食べるわけではなく、イケメンにサーブされながらという羞恥プレイが繰り広げられようとしているのだ。
「僕のこと知りたい?」
私は自分が甘いものもイケメンも苦手だってことを忘れて、誘惑に負けたんだ。
"猫の爪"のスペシャルエージェントになるためだ!!
頑張れ美乃子!負けるな美乃子!!
私は意を決して、口を大きく開けた。
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