2人が本棚に入れています
本棚に追加
そこにいたのは、天使の羽が生えた後光が眩しい女の子だった。
「どうしたの?」
「ヒェッ…」
喉の奥が詰まったようで上手く声が出ない。
「ヒェッ…て何。どうしたの?風邪とか?」
「い、いや…あ、ああの、だ、だだだいじょうぶぶです…」
「あはは、噛みまくり。顔色悪いし…もしかして、人と話すの苦手?」
即効バレた。
……もうやだ。
死にたい…今すぐ穴に顔埋めて誰にも顔を見せずに死んでしまいたい…。
「まあ…そそんなかんじ…」
「ふーん、コミュ症の人ってこんな感じなんだ。
結構会話成立してるし、そのしゃべり方面白いね」
「…そんなこと初めて言われた」
まさかコミュ症の僕が、人と話して面白いなんて言われる日が来るとは…
「ねえ、今普通に喋ってなかった?」
「え?」
あ…確かに。
初めて人と普通に話した…
最初のコメントを投稿しよう!