始まり

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そこにいたのは、天使の羽が生えた後光が眩しい女の子だった。 「どうしたの?」 「ヒェッ…」 喉の奥が詰まったようで上手く声が出ない。 「ヒェッ…て何。どうしたの?風邪とか?」 「い、いや…あ、ああの、だ、だだだいじょうぶぶです…」 「あはは、噛みまくり。顔色悪いし…もしかして、人と話すの苦手?」 即効バレた。 ……もうやだ。 死にたい…今すぐ穴に顔埋めて誰にも顔を見せずに死んでしまいたい…。 「まあ…そそんなかんじ…」 「ふーん、コミュ症の人ってこんな感じなんだ。 結構会話成立してるし、そのしゃべり方面白いね」 「…そんなこと初めて言われた」 まさかコミュ症の僕が、人と話して面白いなんて言われる日が来るとは… 「ねえ、今普通に喋ってなかった?」 「え?」 あ…確かに。 初めて人と普通に話した…
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