はじまり

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祖父母と暮らす家は元商店というだけあって広く、 二階が住居スペースで 一階の道路に面した半分が大きく空いていて、うしろ半分は六畳の休憩スペースと倉庫。 トイレと小さな台所があった。 今すぐ開けなきゃいけない荷物は二階へと運びそうでないものは一旦一階へ置いておくことになる。 「ねぇ兄ちゃん。おれの机とかはいつ上にもってくって?」 「うーん、多分、明日が日曜日でおじさんたちも手伝いに来てくれるっていうから…明日じゃないかな?」 だからケイと弟のダイの勉強机はとりあえず一階。 「マイちゃんのはもってってるのに~ィ?」 ぐにゃっと顔を嫌に歪ませてるダイはまだ2年生だし説明するのメンドウクサイ。 っていうか説明したって納得しない。 「だーかーらー、明日、だってばっ」 「えぇ~っ!なんでぇ!?」 …もういいや、ほっとこ。 「兄ちゃんこれ上に持っていかないといけないから、ダイはマイちゃんと遊んでて!」 「マイちゃんもう2階に行ったし。おかーさんにくっついってったに決まってるじゃん」 「なら、ヒマなら手伝えよ」 「え~」 ブーっと唾吐いて休憩部屋の畳に根っこ路がるからムカつく! も~~~~~っ!! 、
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