もう一度見た虹。

再会

お経とか宗教だとかには、まったく興味はないが、不思議な話だ。

棺桶とやらに入れられている俺の横で、顔もグシャグシャにしながら泣いてこらえている両親。

代わる代わる挨拶に来る親戚やら、近所のヤツら。

俺、そんなにあんたら知らないんだけど？

あっ、俺の友達来た来た。よかったぁ～～～～、来てくれたわぁ。

タケにマサにユキハル、リョウタにモトキ。うんうん、やっぱりあいつらは友達だわ。

えっ？かず子にいち子？あっちは、ユミ？なんだよ、あいつらまで来てくれたのかよ。

通夜とかいうのって、わりと来てくれるんだなぁ。