6.現実

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6.現実

ーーー「なるほど。で、こんな事した訳ね?」 「だからって、ね? 履歴書の資格欄にチョコレートガチ勢って書いてる人居たらね、先生だったら絶対採用しないわよ。将来の夢もチョコレートって馬鹿にしてるの? 大体……」 俺は2時間も職員室で立っていてようやく開放された 俺の膝、可哀想。 膝としての機能を失ってしまった。 ありきたりでも何でも、白紙よりは良いから何か書けるものはないか。 そういったのは教師、君だと言うのにだな… ーーーーーー 「あの子は将来の夢、なんでパティシエにしないのかしら。かなりの大物になりそうなのにね。 バカと天才は紙一重…ってこの事ね。」 10年後、 彼が全国の甘味処を食べ歩く人気、雑誌ライターになるのは先のはなし。 ~終~
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