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「飲んでみてもいいぜ?」
タケルはニンマリと右の口の端を上げる。
3千円ともなればタケルだって財布が泣くのは確定である。
「全3種。当ててみな。」
チョコが絡むと俺が本気になるのはタケルは理解している。理解していながら勝負を持ちかけたのだ。彼は………本気だ。
『ファミレスのドリンク混ぜ』の名が
タケルにはかかっている。
『チョコレートガチ勢』の名が
俺にはかかっている。
これぞ漢と漢の試合。
ーーーこの勝負、負けるわけにいかないーーー
「望むところだ。3分間で当ててやる」
俺はタケルがそうするように、右の口の端を上げてニヤけた。
俺は冷静に色の分析から始めた。
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