プロローグ

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僕が「それ」を告げられたのは必然だったかもしれない。布石は既に打たれていた。 僕の名前は、近藤レイン。男。25歳。独身。 自分で言うのも何だが、比較的真面目な性格。 高校を地元では上から2番目程度の公立を卒業して、大学は地元を離れて聞けば誰もが分かる有名大学に、浪人もせずに進学した。 大学在学中から、ブログというか、SNSというかホームページというか、そう言ったモノに触れて「自分が観た、有るがままを記述する」事を他人から言わせると、ライターの真似事をしていた。 もし、僕の事を「理系か、文系か」で二つに分けるとするならば、僕は「理系だ」と断言するだろう。 ごく平凡な、両親が何かに秀でていたワケでも無い、僕の事を簡単に書くとするなら以上だ。 程無くして、大学を卒業する時に選んだ職業が「ライター」だったのは、自然の流れになる。 受難の初まりは、その時から始まっていたのかも…
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