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現在は何処も「出版不況」と云われるように、ただ文章が上手いだけでは、どこも採用しない。
趣味というか、個性というか……とかく他人には出せない持ち味が重視される。
SNSやブログなんてのは、ケータイやパソコンがあれば、早ければ小学生から出来るだろう。
「活字離れ」なんて言葉が叫ばれているがSNSの普及により、逆に浸透しているだろう。
むしろ「紙媒体離れ」の方を問題視するべきだ。
僕が会社の先輩から言われた事がある。
「いいか、レイン。電車に限った事では無いが、紙媒体(本や雑誌等)を見ているヤツよりも、ケータイやスマホを見ているヤツが圧倒的だ。
問題は、圧倒的な奴等の目を集めるにはどうしたらいいか?を常に考えておけ」と。
そうだ。察しの通り、僕が就職した先は「大手出版社」だったのである。
企業理念は就職する時に覚えていたので言える。
「この世の中には、隠し事や秘密を持ちたがる人が多い。それをすっぱ抜いて、真実を伝えるジャーナリズムの魂を、原稿にぶつける事」だ。
「週刊スパ」にはそんな由来がある。
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