プロローグ

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普通なら「関係者以外立ち入り禁止」とされる場所でも、会社の看板があれば出入り出来る。 これにより、政財界・芸能界・企業の重役等人から見れば羨ましがられる場所でも行けた。 この経験は、何にも変え難い僕の資産になった。 会社のスマホではなく、僕の個人的なスマホには政財界・芸能界・企業の重役等、世間に売ればお金になるであろうアドレスが入っている。 当然ではあるが、先輩を通じて気に入られたごく一部の人間だけ、ではあるが。。。 僕が唯一幸運だったと言える事は「それ」に対して卑屈にならずに済めた事だと言える。 先輩を通じて学んだ「人脈」の大切さを実感したのが、「それ」を受けてからだったのは皮肉だ。 これからも鍵になる人物を紹介しよう。 桐谷ヒカルさん。2X歳。女性。他社の同業者だ。 「スパさんとはライバルになるけど、ね。 レイン君だったら、仕事抜きに話せるわね。 あ、勘違いしないでね。恋とかは無いから」
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