プロローグ

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納得が出来ない。そう思ったので理由を聞いた。 「近藤君。君は我社に入社して四年経つ。 ……そろそろ君の下に部下を付けて記事を上げて貰いたい所だが、どうも君には上に立つ資質が芳しくないようだ。と君の上司から聞いている。 場合によっては、異動か依願退職を迫るだろうけど、どうするのかはレイン君、君に任せるよ」 僕の先輩からは、そんな事を聞いていなかった。 事有る毎にパートナーとして同行したり、先輩のサポートに徹しており問題無いと思っていた。 ぃゃ、待てよ……もしかしたら。。。と一考。 先輩と酒の席に同行した事はよくある。 相手は芸能界の友人で、特に有名では無いがスーパーサブ(名脇役)として引く手数多な先輩と同い年くらいの人と飲んだ時だ。 特に浮いた話も無く、結婚も成されて愛妻家。 (当然だが)仕事を抜きにして誘われた時だ。 先輩も心を許している方なので、先輩は珍しく酔っていた事を強く覚えている。
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