プロローグ

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人脈の広さは、先輩もまたしかり。 僕が依願退職を決意した後に、先輩の人脈でありとあらゆる手段を使い妨害したのである。 何処に行っても「あ~、ダメダメ」の一点張り。 途方に暮れたのでいっそ違う分野も考えた、がスマホや世間に流れるニュースが嫌でも目につく。 「本当に、それが真相なのか?」と疑問を投げかけたくなる。僕のジャーナリストの血が騒ぐ。 近年では「しくじる先生」と題した番組があり、本人が告白する事で何処にも出ていない情報が今になって出てくる場面を、よく目にする。 テレビが付けたイメージだけで、ちゃんと親身になって取材せずに出した結果だ。 現代ジャーナリストは、雑誌を売る事が目的になり、本来のジャーナリズムは失われている。 僕は、嫌気が射した。会社に縛られて居ては売り上げが目的になり、本来の目的が形骸化しているからだ。だからと言ってアテも無い…… どうすれば……と悩んでいた時に、救いの手が僕に差しのべられて藁をもすがる想いで飛び付く他に無かったのだろう。。。
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