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 「やっぱりプーさんやんね。」  「ひっ…、ひ…、がし…くん。」  「久しぶりやね。また少し痩せた?」  呼吸を整えるのにかなり時間がかかった。でもこれがあの夢の続きだということはすぐに分かった。ヒガシくんの表情と二人の間に流れる空気が物語っている。  落ち着いて見ると、ヒガシくんは左腕を三角巾で吊っていた。  「これ?実は6月の終わりに事故に遭っちゃって、長い間入院してたんよね。」  「6月…?」  「プーさんこそその手どうしたん?」  「私も交通事故で怪我しちゃって。」  「そっか…。俺、その時一週間くらい意識無かったらしいんやけど、その間プーさんと会ってたよね。」
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