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外はすっかり暗くなっていた。右手が痛むのも構わず私は小学校へ走った。今日は校庭のライトは点いていないから小学校は真っ暗だ。校門の電話ボックスの光に向かって走った。
(突然電話してごめん。気になることがあって、ちょっと出てこれる?)
家の電話番号なら卒業アルバムでわかる。でも、私はずっと実家にはいなかった。どうしてこのタイミングなのか、確かめずにはいられなかった。
校門の側に人影が見えた。まぎれもない、ヒガシくんだ。夢で見た容姿そのままだ。息を切らしたギブスの女を目の前に一瞬驚いていたが、すぐ察してくれたようだ。病み上がりの体でダッシュしすぎた。声が出せないくらい酸素が足りない。
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