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私は黙って頷いた。
「昨日までは本当に夢だと思ってた。でも昨日また変な夢見たんよ。作業着着たおじさんが出てきて、『解決!ゾロリン』のタオル見せられてさ。」
ヒガシくんは足元に置いてある紙袋を差し出した。
「夢の中では確かに渡したんだけど、家にあったからもしかしたらって電話したんよ。」
袋の中には確かにゾロリンの背表紙が並んでいた。受け取るときにヒガシくんの手に少しだけ触れてかなりドキドキした。
「なんか不思議やね。あのおじさんが引き合わせてくれたんかなあ。」
「その人って…、右目の下にほくろなかった?」
「ほくろ?…ああ、プーさんと同じとこにあったねえ。」
作業着のおじさん…私はその人物が誰なのか見当がついた。だが、それを裏付けることは不可能だ。
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