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白い息が物語る 自分の存在
服が風に遊ばれ 立ち尽くす現在
今とこれからの境界線があやふやで
悴んだ手を伸ばして未来をなぞる
感覚のない指では掴んだかも定かじゃなくて
今の選択肢を間違えた時 どこかで硝子の砕ける音が聞こえた
静かな空は黒く染まり思考を潰す
光は霞んで見えないまま
世界に色がついていく
白い息が物語る 自分の存在
服が風に棚引いて 振り替える過去
今とこれからの境界線があやふやで
それでも時計は止まらない
人混みを流れに沿って歩く
夜の非常階段に立てば昼間より鮮やかで
えも言えぬ消失感と不安が 混ざりあって恐怖を呼ぶ
どこまでも行けそうな心境と行けない感覚
自由は手にした瞬間責任になって
重さはやがて重力となる
白い息が紡ぎ出す ありのままを
服が風に遊ばれて 視界を覆う
今とこれからに境界線なんてないと
時計の針が主張する
そっと手を取って
その一秒先でさえ未来であること教えて
このままじゃきっと"今"しか判らなくなるから
白い吐息が物語る 自分の存在
服を風に棚引かせ 前を向く現在
今とこれからの境界線はあやふやで
本当はソレが間違いではないと知っていた
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