在方─アリカタ─

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空が周りに満ちている 私は酷く小さなこども 夜風に悲しみを溶かして 流るる雨は虚空を抜ける どこまでも静かで 果てしなく拡がって 途方に暮れる暇もなく 次の問題が目前に迫る 憂鬱を抱いたまま進むか 玉響に身を委ね留まるか 泡沫と知りつつ甘んじるか 今宵はどれを選ぼうか 音が辺りに響いてる 顔を上げれば自分の家(セカイ) 耳を塞いでも離れない 現実(リアル)は幻想を焼いていく 止められないのが人生で 落ちた瞬間(トキ)から一人で 嘆いてる暇は微塵もなく 解答の時は間近に迫る 陽炎を追いかけ走るのか 目的を持って歩くのか 細波に溺れ消えるのか 今宵はどれを選ぼうか 太陽無くして月が無いように 自分無くして他人はいない 他(ヒト)に恐怖を覚えるなら 己(ソコ)に恐怖は存在する 憂鬱を抱いたまま進むか 玉響に身を委ね留まるか 泡沫と知りつつ甘んじるか 陽炎を追いかけ走るのか 目的を持って歩くのか 細波に溺れ消えるのか 今宵はどれを選ぼうか
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