SS

2/4
前へ
/16ページ
次へ
手を伸ばした先の花は ゆらりゆれて消えました 鮮やかなはずの色が褪せて見えたとき これが夢だと知りました 他愛ない会話のその途中で 気付かぬほどの痛みが 徐々に私を蝕んで 悪意のない言葉さえ 今の私には重たくて 幸せだった過去へと逃げたくなる 遠回しな言葉 最良の答え つまらない回想 立ちくらみする現実 いつまでも夢の中で眠っていられたら 無垢なままの私でいられたのに
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加