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「あぁ実は……………」
フィリアさんの話を簡単にまとめると
魔王さんが人間滅ぼしてやるー
人間は魔族=魔王さんの手下みたいな感じで、魔王の手下でも何でもないのに魔族ってだけでフィリアさんも討伐対象にされて静かに暮らしていたら、討伐隊が来て戦闘になり逃げてきたと。
「フィリアさんは弱いんですか?」
「はっ?何を言ってるの!?これでもヴァンパイアの中でもトップクラスの強さあるんだから!」
興奮気味にフィリアさんが言ってきた。
「わ、分かりましたから!落ち着いて下さい。」
「ただここ数百年、血を吸ってないから本来の力が出なかっただけなんだから……」
今物凄く気になること言ってくれたけど気にしたら駄目だよな…………
「なるほど。てかフィリアさん口調変わってますよ?」
「なんかこっちの口調だと、あんまり威厳ないから」
まぁ見た目のせいで威厳とか感じられないけど、そこはそっとしといた方がいいかな。
「早く逃げないんですか?討伐隊もどうせこの辺り包囲してるんですよね?」
「あぁこの森に結界を張って簡単には出れないようになっていて、しかも勇者も出てきて状況的に最悪なの」
「なるほど………………因みに勇者って何人いました?」
「二人だが?」
という事は、ロリコンとあのイケメンが勇者として城にでも召喚されたんだろう。
だとすると意外に逃げるのは簡単そうだな。
俺はフィリアさんに作戦の提案をし、フィリアさんは少し考えてからその作戦で良いと言ってくれたので決行することにした。
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