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「じゃぁフィリアさん」
「えぇ分かったわ」
そう言うとフィリアさんは囁くように何かを唱え、俺の影の中に入り消えていった。
いやぁ実際に魔法？みたいなものをこの目で見られると感動するなぁ
でも、俺もつかえるのか？こんな一般人以下のステータスしかないような俺に…………
暫く考えながら歩いていると目の前に大きな古びた感じの洋館が見えてきた。しかし、所々崩れ落ち庭を地面が抉れたりしてみるも無惨な姿になっていた。
「フィリアさん此処がそうですか?」
｛えぇそうよ｝
「!?……頭に直接声が」
｛何を驚いてるの?念話位知ってるでしょ?｝
「ちょっと考え事してて驚いただけですよ」
｛…………まぁいいわ。多分この辺りに勇者が居ると思うわ｝
よし!ならこの辺りで勇者様とやらをおびき寄せるとするかな。
秘技
「少女が此処で困ってるよー!!!!!」
すると目の前に何かが現れた………………
「この!ロリコン野郎くたばりやがれ!!」
「えっ?なっ」
「ふぅ…………悪は滅びた。これでこの世界の無垢な少女達が救われたな」
現れた瞬間全身をしなやかに腰に力を入れ、正義の右ストレートを叩き込んでやった。その結果、殴られた何かは勢いよく地面に激突してﾋﾟｸﾘとも動かぬ物となった。
｛えっ？何やってるよカズキ！｝
「敵が来たから倒しただけですよ？」
｛敵って勇者？と言うか何であんなので引っ掛かるのよ……｝
「まぁそう言う奴なんで気にしないで下さい」
｛はぁ……｝
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