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あれから休憩を挟みつつ数時間でやっと王国の近くまで着いた。本当にフィリアさんには感謝だな。歩いてたら一体いつ着いたことやら。
「着いたわよ。私はここまでね」
「ありがとうございます」
「良いわよ。私も久しぶりに楽しかったから」
「俺の方こそフィリアさんと出会えて良かったです。会ってなかったらの垂れ死んでたかも知れませんから。それに人質になるなんて珍しい体験もできましたし」
「はは……それは申し訳ない」
「気にしないで下さい。こうして王国まで送ってくれたんですから」
さて、ここにいつまでも居るわけにはいかないしそろそろ行くかな。
「色々とありがとうございました。それでわ」
「ええ。また機会があれば会いましょ」
フィリアさんは何処かへ飛んでいった。
王国まで来たのは良いけどちゃんと入れればいいなぁ
門の前まで来たのは良いけど、大きいなぁ流石ファンタジー。
ボーッと見ていたら
「おい!お前そこで何をやってる!」
何って門見てるだけじゃんバカなの?
「さっさと答えよ!!」
「あぁ旅してましてそろそろ何処かでゆっくりしようかと思ってまして」
「旅人か。珍しい服装もその為か?」
「はい。大分遠い所に住んでいましたので」
「まぁいい。そこに居られると邪魔だ!さっさと入れ」
「どうもどうも」
嫌だね。ああいう威張り腐った奴。
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