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しかし王国というだけあって、なかなか賑わってるな。町並みは中世ヨーロッパって感じで、そこら辺にあるお店を見ても見たことない物ばっかで楽しい。
回りを物珍しく観察しながら歩いていたらおっさんに呼び止められた。
「そこの旅人の兄ちゃんどうだい?うちの店見てってくれよ!」
そう言ってきたのは良くわからん道具が置いてあるお店の人だった。
「今日、王国に着いたばかりでちょっと手持ち少ないんですよ。また今度来ますよ」
「そうだったのか!すまねぇな、呼び止めちまって」
「いえいえ、それはそうと素材とか売れるお店って何処にありますか?」
「それなら、この道をまっすぐ行って突き当たりを右に曲がった所にあるぞ」
「ありがとうございます」
おっさんにお礼を言ってお店を目指しているんだが、何で言葉とか文字がわかんだろ?ご都合主義ってやつかな?
考えても分かんないし今は、あの森で拾った果実が売れるかどうかだよな…………
売れないと本当に一文無しだし。
数分歩いて目的地に着いた。
「すいませーん!」
「はーい!いらっしゃいませ!」
「売れるかどうか分からないんですけど、この果実を売りたいんですけど」
「っ!?」
店員さんは果実を見た瞬間驚いた表情をした。
「これってどのくらいで売れますか?」
「………………店長呼んできますので、お待ちいただいてもよろしいですか?」
「はい。大丈夫ですよ」
店員さんは店の奥へと消えていった。
すると暫くして店長らしき人が来た。
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