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聡に連れられ、牢獄にあった地下通路を進んでいると扉があった。
扉を開けようとすると
「待って。開ける前にこのローブ貸すからから羽織りなよ!顔バレするとめんどうでしょ?」
茶色いローブを渡してきた。
「おっサンキュー」
渡されたローブを羽織り改めて扉を開けた。
んっ。眩しいな……
「和喜着いたよ」
「おい。何でこんな観客居るんだよ…………」
円形の闘技場にびっしりと人がいた。
それに、国王らしき人物の周りに色とりどりの変態さん達が居た。
「なんか和喜と戦う漆黒騎士が集めたみたいだよ」
「わざわざ負ける姿を晒したいわけか…………」
中央まで行くと漆黒のローブを羽織った漆黒騎士様(負け犬)が仁王立ちで待っていた。
「おい!!遅いぞ聖騎士!!」
「あはは。待たせたみたいですいません。」
「さっさと、その雑魚と戦わせろ!!」
「じゃぁ頑張って!!」
「ちょっと待てどうせお前――――――――――」
「それぐらいならちょっと待って」
聡からある物を受け取り負け犬と対峙した。
「良く逃げずに来たな。今からでも逃げ出して良いぞ!」
大笑いしながら何か言ってるよ…………
恥ずかしくないんだか?
「いまいち今の状況を理解出来てないけですけどさっさと始めましょうか」
「けっ……その減らず口すぐに黙らしてやるよ」
すると、負け犬と俺の間に突然人が現れた。
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