異世界生活

騎士になろう

和喜と聡が食事をしている頃とある書斎で中年のおっさんが頭を抱えて悩んでいた。

「はぁ………まさかあんなになんて」

聖騎士からはまともな決闘にはならないと聞いていたし、騎士の称号も絶対に要らないと言うらしいしどうしたもんか。

これから会うわけだが気が重い。

一応、拒否された場合の事は考えてあるがなるべく平穏に話を進めたい。

「こんなことになるなら決闘なんて許可しなければよかった…………」

悩みに悩んでいると扉をノックする音がきこえてきた。

「入れ」

「そろそろお時間ですので準備お願い致します」

「分かった」

「準備出来ましたらお呼び下さい」

渋々、準備を始め重い足取りで会見の間に行ったのであった。

哀れなり国王、頑張れ国王、国民のために礎となるのもまた運命。