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はぁはぁはぁ
大分走っていたので逃げれたかな?
振り返ってもさっきの奴は居なかった。
走りすぎて流石に疲れた………
とにかくあんな不審者と関わってられん。それにしても、なんかさっきより森の奥の方に来てるっぽいんだけど。
如何にも何か出ますよーって雰囲気してるし。早くこっから遠ざかった方がいいな。
しかし、日が暮れ始めてるのにも関わらずこの世界に来てからあの不審者以外と出会ってないのがおかしい。
異世界なら魔物や何かしら森に居ても良いのに、会いたくはないが流石にここまで会わないのは絶対おかしい。
そんな事を考えながら歩いてると突然、目の前に何かが現れた。
「なっ!」
「喋るな………死にたくなければ大人しくしろ」
俺は慌てないでゆっくりと頷いた。
「えらい落ち着いてるな。」
「そりゃぁナイフが自分の首に当たってるのに暴れて刺さったら嫌だからです」
「…………ふっ可笑しな奴だな」
しかし、どういう状況なんだ?
「あの」
「なんだ?」
「俺の今の状況はどういう事なんでしょうか?」
「あぁ人質になってもらう」
「人質ですか………良いですけど、ちゃんと逃げれたら見逃してもらえるんですよね?」
「はははははっ!人質になるのを素直に従うか!あぁ逃げれたならば解放する」
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