この日のために、、

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後ろからはすごい数の女子が追ってくる。 俺と彼はひたすら逃げた。 30分くらい走り続けると 後ろからついてくるものはいなくなり 安心したのもつかの間 「あ、、、ありがとう、、ていうか君って誰?」と俺に向かって言ってくる彼 お礼を言われて嬉しい反面自分のことを知ってもらえていないことにショックをうける。 しかし、今しかない、、今ここでこれを使うしかない! そう思いもう片方の手で持っていたぐちゃぐちゃの紙袋を彼の前に出す。 彼は困ったような顔をして 「えっ、、僕にくれるの?」と言う。 俺は頷き、彼の顔を直視できなくて俯く。 「あっ、、ありがとう、、」と言う声が聞こえて 持っている紙袋が引っ張られた感触がして手を離す。 いえ!!今しかない!!いえ!! そう自分に言い聞かせた。
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