この日のために、、

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「す、、す、、す、、す、、」 この続きがなかなか言えない。 声が小さいせいか彼には聞こえていない様子だった。 このままじゃだめだ!!そう思い 思いっきり顔をあげて彼をまっすぐ見て、大声で 「好きです!!!」と言う。 紙袋のほうに目をやっていた彼は その言葉に反応して驚いた表情で俺を見た。 数秒間の沈黙。 「ごめんなさい、、」と小さく彼はつぶやき 俺に持っていた紙袋を返すと、そのまま逃げるように走っていった。 俺はしばらく動くことができず、放心状態だった。 人生で初めて好きになった人からあっけなくフラれ 俺が一生懸命作った武器は全く役に立たずぐちゃぐちゃになっていた。 傷ついた心を癒すのはやっぱり甘いものかなと思い きれいにラッピングした袋を破り空け 中に入っているチョコカステラを食べた。 なんでだろう、、全然甘くない。 むしろしょっぱい味がする。 誰もいない場所で一人男泣きをする俺だった。
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