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第2章 世界の隅の隅の小さな村そして…3人の剣士
海に囲まれ最北端には大きな山が聳え、深~い木々が生い茂り村では、漁師が海の幸を手に入れ、またある者は、その豊かな山の幸を採り、ある者はそれらを売り、そしてある夫婦が営むBARが一軒そんな村。そんな島の中1人の子どもが竹藪の中で‘右手’に木の棒を持ち毎日、毎日、がむしゃらに同じ人形を、斬る真似をしてた。
「オラッオラッオラッオッラー。あれぇ~?」
(何でコイツを倒したいのに思うようにいかないんだ?)
この子の周りの人が右手で物を持つのでそれを真似て木の棒を振っていたのだ
そんな日が何年か過ぎたある日、突如その村に漆黒の戦艦が現れたのである。
その戦艦から一艘のバギーバイクの様な船が漁港に到着し3人の剣士が降りてきたのである。
1人は長身の細くスラッとした体型、黒髪の細い目、
そして腕組みをするかの様に煙草を吸って静かに周りを見渡し、もう1人は一見子供の様な身体だか熊の様な耳そして棒付きのアメを舐めながらぼぅ~っと真っ直ぐ眺めてた。要するに子熊人間だ。
そして最後の1人はその2人の間やや後ろに立ち‘右手’を剣の鍔に置き、左手をポケットに入れて1度遠くの海を眺めて目を閉じ、そして山の麓を眺め村のBARへと足を進めた。
すると異変に気付いた村人達がその3人を囲う様に集まり、構え、まるで双子の様なタイミングで
『帰ってくるじゃねぇっ』
と一斉に罵倒したのである。
だかしかし罵倒したにも関わらず、次の瞬間には笑顔になりBAR‘twin’へ入っていったのである。
「で、今回はどんな冒険を聞かしてくれるのかしら~♪」
と一見20代前半に見える*女性がビールと日本酒、リンゴジュース〈少しハチミツ風味〉を順番に出した。
*〈艶のあるロングヘヤーの茶髪そして目はクリックリ〉
「いやぁ~それにしてもリリィさんは変わらず綺麗だねぇ~」
リーダーと思わしき人物がニコッと笑いながらビールをグビッと一口。
一見幾多の場数を踏んだ猛者の風格漂う*男がアホな事を言う。
*〈黒髪の大きな瞳やや吊り目そして赤いシャツにライトグレーのサルエルパンツ更に両肩に五芒星を丸で囲った刺繍の入った漆黒のロングコートを羽織った〉
すると笑顔だった女性が笑顔だけど鬼の様な風格で
「人の話きいてるのーっ」
グーパンチを額に一発 パシッ
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