第2章 世界の隅の隅の小さな村そして…3人の剣士

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その頃 島の最北端にある 山の東側の滝で、ある1人の少年が 下着姿で 目をつむり 周りの気配を探っていた。 しかし 何やら身の危険を感じ 瞬時に 自身についている水滴 水気を川に戻し 白のロンTに灰色のジーンズ 黒いレザーブルゾン オレンジ色のスカーフを巻き指をパンツのポケットに入れ村に帰ろうとした 「やっぱりここにいたか。少しはマシになったか?」 ファインが 茶化す様に でも顔は真面目に バカに問いかけた すると その水色の髪の 少年は 目を瞑り 自身の腹の奥から全身へ そして右手 そこから滝壺へと 氣を巡らせ ゆっくりと 時計回りの渦を 出現させた。 「まだこれだ」(これじゃあアイツを守ることが出来ねぇ) 「やっぱりバカだ!バーカ♪ 難しく考えねぇで、自分の本能に、身を任せてやりぁーいいんだよっと」バコーン すると さっきまで 渦を巻いていたのが 時間を巻き戻すかの様に 一見 ゆっくりに見えるが 実は 一瞬で滝が山に登るかの如く 弾け飛んだのである。 そして 少年は その言葉と 現象を 胸に刻み ファインとすれ違おうと歩き出す... まさに そのすれ違うタイミングで 「‘アイツ’の鞘はお前だけだレオナルド.R.ドナー」 すると さっきまで 止まってたような滝が 勢い良く 山から川へ そして 海へと 一瞬で流れていった
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