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いくつものビルが立ち並ぶ。
いくつものヒトが歩いている。
時は西暦20xx年
都内某撮影スタジオ
あたしは幼い頃より夢見てた芸能界に入り
今こうしてアイドルとして
少しずつ脚光を浴びるようになってきた。
「はい!じゃあ遥香ちゃん少し笑ってみようか。そーそー、いい感じ」
眩いカメラのフラッシュを浴び
わたしはカメラマンの指示の元様々なポージングを行っていく。
「最近ますます表情が良くなってきましたね、遥香ちゃん。今度の新譜も彼女がセンターでいけそうですね」
「最初は身長も低くて笑顔もどこかわざとらしくも感じたんだがね。まさかこういう化学変化を起きるとは思ってもみなかったよ」
スタジオの奥でスーツを着た男たちが
腕組みをしながらシャッターの先でポージングをする遥香という少女を見つめていた。
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