第1章

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いくつものビルが立ち並ぶ。 いくつものヒトが歩いている。 時は西暦20xx年 都内某撮影スタジオ あたしは幼い頃より夢見てた芸能界に入り 今こうしてアイドルとして 少しずつ脚光を浴びるようになってきた。 「はい!じゃあ遥香ちゃん少し笑ってみようか。そーそー、いい感じ」 眩いカメラのフラッシュを浴び わたしはカメラマンの指示の元様々なポージングを行っていく。 「最近ますます表情が良くなってきましたね、遥香ちゃん。今度の新譜も彼女がセンターでいけそうですね」 「最初は身長も低くて笑顔もどこかわざとらしくも感じたんだがね。まさかこういう化学変化を起きるとは思ってもみなかったよ」 スタジオの奥でスーツを着た男たちが 腕組みをしながらシャッターの先でポージングをする遥香という少女を見つめていた。
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