第1章

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わたしたちはカフェを後にし 次の現場へ向かうため車を走らせていた。 「ったく、 最近のサービスはどうなってるんだろうね。あんなことして謝って済むとでも思ったのかね。信じられないよ。」 男性は、 ハンドルを握りながらルームミラーに映るわたしを見ながら呟いていた。 「遥香ちゃんは、 うちの大事な有望株なんだよ。 それは自分でもしっかりと自覚しないと! 君一人でこの仕事が出来ると思わない事だよ!みんなが君を支えてるから今の遥香ちゃんが存在してるんだ!」 語気を強め、 熱く熱弁する姿に思わず俯き、 ルームミラー越しに合った視線を自然と逸らす。 黒崎さん、 あたしなら大丈夫。 それにさっきのはわたしの不注意でもあるんです。ですから、、、今後気を付けます。 「まぁ、 わかってくれてるならいいけどね。 あと、二人の時はいいけど外では黒崎さんじゃなくて黒崎マネージャーって呼ぶこと!いいね」 は、はい。 怒られた子どものように しゅんとなりそのまま返事をし 視線を窓の外へ移し遠くに見える雲を眺めていた。
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