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わたしたちはカフェを後にし
次の現場へ向かうため車を走らせていた。
「ったく、
最近のサービスはどうなってるんだろうね。あんなことして謝って済むとでも思ったのかね。信じられないよ。」
男性は、
ハンドルを握りながらルームミラーに映るわたしを見ながら呟いていた。
「遥香ちゃんは、
うちの大事な有望株なんだよ。
それは自分でもしっかりと自覚しないと!
君一人でこの仕事が出来ると思わない事だよ!みんなが君を支えてるから今の遥香ちゃんが存在してるんだ!」
語気を強め、
熱く熱弁する姿に思わず俯き、
ルームミラー越しに合った視線を自然と逸らす。
黒崎さん、
あたしなら大丈夫。
それにさっきのはわたしの不注意でもあるんです。ですから、、、今後気を付けます。
「まぁ、
わかってくれてるならいいけどね。
あと、二人の時はいいけど外では黒崎さんじゃなくて黒崎マネージャーって呼ぶこと!いいね」
は、はい。
怒られた子どものように
しゅんとなりそのまま返事をし
視線を窓の外へ移し遠くに見える雲を眺めていた。
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