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あの明かりは私のもの。
父と私のものになるはずだった牧場の明かり。
小さい頃に父は死に、伯父のものになった牧場は、今は血の繋がらない伯母のものになってしまった。
伯父夫婦には子供がいないのだもの!
私が奪い返して何が悪いの?
年老いた伯母が牧場を売り飛ばしてしまう前に、私が手に入れて何がいけないの!?
きっと、奪い返す。
コンラッド牧場の女主人になって、私と父さんを捨てて、男と逃げた母さんを絶対見返してみせる!!
「喉笛を食いちぎられたんじゃ、ジムはもう用済みね。
また、新しい相棒を探さなきゃ」
あの怪物みたいな生き物も、きっと大きなコヨーテを見間違えたんだわ。
喋ったように思えたのも、気が高ぶっていたせいよ!
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