声を聴かせて

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 声が好きだった。 ――康平・・・・――  透きとおるような響き。  高すぎず、低すぎず。  静かで、それでいて、少しだけ甘みを含んだ、声。  耳に触れて、さらりと流れていく。  うっとりと眼を閉じてしまいたくような、心地よい響き。  いつまででも・・・・できれば永遠に。  囁いていて。
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