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「これが証です。」
ラピアは、そう言いながらリナスとカノンに向けて、ペンダントを見せた。
「あ……これ本当にリヴァシードの紋様だわ?」
リナスは物珍しそうに、ペンダントを見詰める。
「えぇ、とはいえ私自身もまだ実感ないんですけど…。」
「うん?
どういう事?」
ラピアのそんな一言にリナスは、首を傾げた。
しかし、その直後、カノンが不意に口を開く。
「最近まで平民として生活していたがある日、突然、王族である事を知る事となった。
差し詰め、そんな所ですかラピア様?」
「はい、その通りですカノンさん。
私は最近まで、一般市民として生活していました。
しかし数ヶ月前、私の所にリヴァシードから使者がきて…。」
「それで、王族って知らされた訳か…。
でも、何でだろうな今更になって迎えにきたのは?」
「それは…私にも分かりません。」
ラピアは、そう言いつつ俯いた。
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